柳田写真館(横須賀本店)のホームページをご覧いただきありがとうございます。
柳田写真館の店主であります私は、年に2回ほど中学校での授業を依頼されおこなっております。
実は私、横須賀で写真館を営みながら東京のオフィスでは芸能人の方々のポートレート撮影など、広告関係の写真撮影も行っております。
そこで、この中学校での授業は「教室に写真スタジオを設営し、私が撮影したタレントの写真を手本に、生徒同士が写真の撮り合いをする」という内容です。

もちろん照明やバックペーパーなどのセッティングも生徒さん自身が体を動かし、場を盛り上げるBGMの選曲も生徒さんが行います。
生徒1人1人に役目を与え、ディレクターやスタイリストなどとして生徒全員が一丸となって撮影に取り組みます。
14歳の子供たちがお互いを撮影したポートレイトはとてもイキイキした写真で、素敵な写真が写ると「みんなが拍手する」和気あいあいとしたスタジオ風景です。

私がこの授業の主眼としているのは「仲間が協力し合い・助け合うチームとなれば、大抵のことは何でもできる」という事。
教室に搬入する沢山の写真機材を見ると、生徒たちは愕然とします。しかし、与えられた役割をしっかりこなせば「教室だってスタジオに出来て、あの芸能人の写真と同じような写真が写せる」と知った彼らは目が輝きだします。
私が東京の仕事でタレントの方を撮影するとき、メイクや衣装その他沢山の方々のクリエイティブワークの集大成にシャッターを切っております。それはカメラマン1人では出来ない「仲間がいてこそ写せる写真」「チームワークの力が生み出す写真」です。
ゼミのまとめのトークとして、14歳の彼らに、「これから増えていく『仲間』の大切さ」「仲間が助け合いながらチームとして成長していく楽しさ」「自分が苦しかったり困っているときは自分から声を出し仲間に助けを求める必要性」を伝え2時限は終了します。

最近、中学生など子供たちの悲しい事件をよく耳にします。
今の少人数の学校で本当に親密な友達が出来るのか?私にはわかりません。これから大人となっていく彼らには「友達を上回る数の仲間」が出来ていくでしょう。
そんな仲間を助け、時には助けてもらいながら素敵な人生を作っていって欲しいと考えております。

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