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最近、「綺麗な映像を配信するためにどうしたらいいのでしょう?」とお問い合わせをいただきました。
実は私ども柳田写真館ではzoom cloud meetingsを使った映像配信を週3本ほど行っており、それをご覧になられた方からのお問い合わせ。
「できればスタジオへお邪魔させてもらいたい」「どんなシステムで撮影しているのか見せて欲しい」とおっしゃられておりました。

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私どもは「写真撮影業務」が専門でございますので、配信用映像のアドバイスなど出来る立場ではありません。(フレームレートが及ぼす効果や4K・ハイビジョンなど、どれ1つとっても満足なご説明はいたしかねます)
しかし、「綺麗な映像を撮りたい=写真を上手に撮りたい」という事ですので、ご質問の方の興味は最終的に『どんなカメラを使っているのですか?』になることは過去の経験から察します。

率直に申し上げて『どんな良いカメラを買っても』→『それだけでは何にも変わらない』のです。
(もちろん人によって解釈は様々ですので、これはあくまで「写真撮影を専門としている柳田写真館」の考えと捉えていただいてかまいません)

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もちろん私もzoom cloud meetings で配信するにあたり、webカメラは3台ほど購入し試しました。
普段使っている1眼レフを使った配信も考えましたし、もちろんGO PROも考慮しました。
しかし、配信とは綺麗な映像のみで成り立つものではなく「カメラワーク」「音」「背景」「コンテンツの構成」などもとても大切です。むしろ「良いカメラの存在意義」はさほどでもなく、そこそこに映る使いやすいカメラがあれば十分と思います。

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先ほど『どんな良いカメラを買っても何も変わらない』とお伝えしましたね。
これから、その意味をご説明いたします。

『写真=映像』は「なぜ写る?映る?のか・・・」
その根本の答えは『光があって明るいから』です。 
「雰囲気の良い写真が撮りたい」=「雰囲気のある光に包まれている被写体なのか?」
「作った料理を爽やかな写真に残したい」=「その料理は爽やかな光で演出されているのか?」
「バーの中のようなムードあるポートレイトを撮りたい」=「あなたが今写真を撮ろうとしている部屋はバーのようにムードある照明ですか?」・・・・・・この質問と答えは限りなく続きます。
そう、本当に『綺麗な映像』を撮りたいならば、目的にあった「綺麗な光」で演出してください。綺麗な光で演出された主人公の輝きは、どんなカメラで撮ろうが輝いているのです。

私は写真家です。どんなにzoomなどの映像配信が盛んになろうが、私の仕事が増える訳ではありません。
でも、良い映像を見極める感覚は持っていると自負しています。
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いままで「良い写真を撮りたいから良いカメラを買うんだ!」という方を星の数ほど拝見してきました。
そして、その結果=購入なさった方の喜びの表情も記憶に残っています・・・。

その「綺麗な光」の定義は人様々です。窓辺から入る光に感動するときもあれば、たくさんのキャンドルが置かれた室内にときめく事もあるでしょう。夜中のコインランドリーのような殺伐とした光が欲しい時も高速道路のサービスエリアのようなスポット的な光に時めく事もあるでしょう。
けれども、あなたのお気に入りの光・そのツボをあなたの解釈であなたの映像に取り入れた時、「あー綺麗な映像が撮れた」と安堵するはずです。

高価な照明機材が必要な場合もあれば、ホームセンターで売っている1000円台のクリップライト3つぐらいで済む場合もあるでしょう。隣の部屋からフロアスタンドを持ってくるのが良いのかもしれません。
どんな手段・機材を使ってもかまいません。表現の目的にあった照明を作り上げるのが最重要課題なのです。

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最期に必ず必要な機材をお知らせしますね。
それは、三脚です。価格はおそらく50000円以上はする三脚でなければダメです。10万円のカメラを買うなら、4万円のカメラと6万円の三脚を買ってください。
どんなに良いカメラを買っても2・3年したら旧型です。しかし三脚は一生物、現に私が30年以上昔に買った三脚はいまでも使っていますし、今でも同じ型が販売されているのです。

良い三脚は重いです。持ち運びはちょっと厄介です。
けれども、雲台に顎をのせて昼寝出来るぐらいガッシリした三脚でなければ良い撮影は出来ませんし、優れた映像配信も不可能です。
今まで、何人もの方にこの話をしてきましたが、実際に購入なさった方は片手ほどです。購入なさらなかった方は今でもグニャグニャする三脚にストレスを感じながら撮影しているのだろうと思うとちょっと残念です。

参考までに私が30年以上愛用している三脚のリンクをここにしておきますね。
iphoneでも真剣に撮る時は、このくらいの三脚に載せないとだめですね~。
このほかにカーボンの軽い三脚がいつも自動車に積んであります。

では、また。

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