柳田写真館(横須賀本店)のホームページをご覧いただきありがとうございます。
今回は『色温度』についてお話ししようと思います。

ご覧になられた事のある方も多いとは思いますが、柳田写真館(横須賀本店)の撮影スタジオには沢山の照明機材が設置されております。これは「ストロボ」(フラッシュ)といわれる物で、我々は『発光部』と呼んでおります。沢山あるには訳がありまして、被写体の「お顔などの輪郭をきれいに演出」する発光部・「瞳を輝かせる」「お顔の影を柔らかくする」「髪を輝かせる」「背景を明るくする」発光部など、それぞれが役目を持っております。

お写真の撮影時には、これら6~7台の発光部が同時に光る(フラッシュする)ことで明るく綺麗な写真撮影が出来るのです。
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(ご覧のようにそれぞれの発光部がそれぞれ違う形をしておりますが、形についてはまたの機会にお話ししましょう)

「ピカッ」と光れば役目を終えているストロボの発光部ですが、『おもむきのあるきれいなお写真』を撮影するためには『欠かせない大切な整備』が必要なのです。
しかし、その手間や必要な材料・機材が高価な理由からこの『欠かせない整備』を実際に行っているスタジオは意外と多くはありません。
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これは「カラーメーター」という光の色を測る高価な機材です。

じつはこの発光部、販売されている状態ではそれぞれの光の色が若干違っているのです。
皆さまお持ちのスマートフォンでライトをつけて写真を撮影する際「スマホのライトってちょっと青白いな」と感じたことはありませんか?また、夕日は赤っぽい色を街に投げかけますし、横浜横須賀道路の照明もちょっと独特な色をしていますね。
このように照明はそれぞれがちがった色をして光っており、それはストロボの発光部についても同じです。もちろん写真撮影用に開発されているので写真用の色をして光るはずなのですが、1つ1つほぼ手作業で作られる発光部なのでどうしても光の色にバラツキが出てしまうのです。
この色ですが「カラーメーター」を使うと『色温度』という数値に換算して表示してくれます。

もしも、お顔を明るくする発光部が「赤っぽく」影を柔らかくする発光部が「青っぽく」光ったとしましょう。赤っぽいお顔にあわせてお写真をプリントすると「影の部分が青く」なり、影の青さにあわせたお写真に仕上げると「赤っぽいお顔」の写真となってしまうのです。
何名か並んで撮影した場合「右の人が赤っぽく・左の人は青っぽく」写ってしまう状況もあり得てしまうのです。

それを防ぐために『それぞれの発光部』ごとに『色を調整するフィルター』を取り付けます。
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これがまた様々な種類があり販売店も少なく入手困難なフィルターなのです。

都内でタレント・アーティストなどを撮影する場合は「貸しスタジオ」を利用しそこで貸出ししてくれる「発光部」を使うのですが、これも同じでそれぞれ違う色を持っています。私が貸しスタジオに入ってまず行う作業が「発光部」の色温度調整です。
発光(フラッシュ)は一瞬ですのでどれがどのような色か?肉眼ではとても把握できませんし、実際にシャッターを切ってモニターで確認しても「何となく抜けが悪い色だなぁ」ぐらいしか感じられません。なので、先にお見せしたカラーメーターを使って調べるのです。

お写真に詳しい方は「デジカメなんだから後でソフトを使ってなおせばいいじゃん」って思われるかもしれませんね。しかし、様々な色の光で照明され撮影された被写体の色修正は、結果から申し上げて「不可能」です。たとえば「水の中に塩・砂糖・胡椒」が入っていたとしましょう。この中の塩と胡椒を取り除いて「砂糖水」に仕上げなおすのは不可能ですよね。それと同じです。

柳田写真館(横須賀本店)のお写真が皆様に「奥行きと厚みのある写真ですね!」と言われる理由の一つ、それはそれそれの発光部を定期的にシビアな色温度調節を行っている事があげられるのでございます。
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発光部は相当の熱を持ちますので燃えないように骨組みを作って固定したり、粘着テープは熱に弱いので特別な接着剤を使用して組み上げております。